寄成、寄指、引成、引指とは?

株式投資

株トレードにはさまざまな注文方式があります。

基本的な注文方式として、指値注文と成行注文の2つがありますが、実はその中でもさらに細かい分類があります。指値注文の区分は「条件なし・寄指・引指・不成・IOC指」の5つ、成行注文の区分は「条件なし・寄成・引成・IOC成」の4つに分けられています。

今回はその中でも「寄成注文・寄指注文・引成注文・引指注文」という注文方法について解説していきます。

寄成注文とは?

寄成注文は、成行注文の一種です。「よりなりちゅうもん」と読みます。この注文は、寄付でのみ成行注文をする方法です。相場が始まる前に注文を出しておき、寄付で成行注文される注文方式です。

「前場始値または後場始値で約定を絶対にしたい!」というときに便利です。

寄付内の特定的な時間で約定はされるものの、成行で売買注文が執行されてしまうため、約定してみたら思っていたよりも購入・売買価格が高かった・低かったということも起こってしまうことがある注文方式です。

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引成注文とは?

こちらの注文も、成行注文の一種です。これは「ひけなりちゅうもん」と読みます。この注文は、前引け・大引けで成行注文をする方法です。よって注文の有効期間は引けの時に限られるため、ザラ場中に注文を出しても引けになるまで注文が執行されません。

※ザラ場・・・寄り付きと大引けの間に行われる取引を指します。

この注文は「日足の終値で絶対に約定させたい!」等というときに使います。この注文方式のリスクは、前場または終場の終値でされる成行注文ですので、どの株価で約定するのかあらかじめ分からないという事です。思っていた価格より離れた価格で約定してしまう場合があります。

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さて、続いて今度は「寄指注文」と「引指注文」についてご紹介していきます。この2つは、指値注文の一種です。

寄指注文

寄指(よりさし)注文は、寄付でのみ、指値注文をする方法です。よって約定しなかった場合には、直ちに注文は失効します。寄成も寄付で有効な注文ではありますが、寄成の場合は価格がいくらであろうと注文が執行されますので、想定していた株価と異なった価格で約定してしまう可能性があります。しかし、寄指しならばその心配がなく、狙った価格で約定させる事が可能です。

しかし、例えば1,000円で買おうと寄指注文をいれておいたのに、1,050円で相場が寄り付いてしまい、取引が成立しない場合には注文は執行されません。ザラ場で約定させたいときには、あらためて成行や指値などで発注を行わなければなりません。

また、寄指注文は基本的には前場寄付きのみの注文となりますが、前場が値付かずの場合は、後場に持ち越されます。

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引指注文

引指(ひけさし)注文は、前引け・大引けにのみ指値注文をする方法です。

寄指と同様のメリットがあり、引けでも板寄せ方式で終値を決めるので、思っていたよりも安く買えたり、高く売れたりすることがあります。しかし、寄指と同様のデメリットがあり、引けで約定しなければ、まったく取引が行われることがなく終わってしまいます。絶対に約定をさせたい!というときには別の注文方法を利用しなければなりません。

※板寄せ方式・・・場(相場)が始まる際に、最初の値段(始値)などを決める際に行われる株価決定法のこと

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戦略によって、注文を使い分けよう!

ここで紹介した方式は、FX等にはない株特有の方式です。何故、このような注文方式があるかと言うと、FXは平日24時間いつでも取引ができるのに対し、株は9時~15時(半のところもある)と取引できる時間帯が決まっているからです。

特に、会社員の方などはお仕事中の方が多く、リアルタイムで取引をするのは難しいと思います。実際に注文を出すのは土日であったり平日の夜、という方も多いのではないでしょうか。そういう方は、こういった「予め注文をいれておくタイプの注文」をどんどん取り入れていくのが良いと思います。

また、ここで紹介した画像は楽天証券のトレードアプリの注文画面ですが、4つの注文方法を比べてみると、価格がいくらくらいになるのか、どういったことになっているのかわかりやすいです。確認してみると良いです。自分のライフスタイルとトレードスタイルにあった注文方式を使っていって下さいね。