スキャルピングとデイトレードは、結局どっちがいい?まずは自己環境の分析を!

株式投資

昨今、個人トレードの数も増え、投資に関して興味がある人も多いことでしょう。トレード手法は千差万別ですが、目にする機会の多いスキャルピングとデイトレードに関しては多くの議論がなされています。しかし、どちらに優位性があるかは一概には断定できず、それぞれにメリットとデメリットが存在します。つまり、個人の投資スタイルや資金量、向き不向きなどの要素を整理してから、トレード手法を選択する必要があるでしょう。

スキャルピングとは

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スキャルピングとは、超短期売買手法のことで、市場での薄利を剥ぎ取る手法です。よって、薄利を積み重ねることで資産を増やしていきます。基本的には高いレバレッジをかけ、1回のポジションを小さな値動きで数秒から数分で手仕舞いしてしまい、1日の間に非常に多い回数の取引を行います。

スキャルピングのメリットは

スキャルピングを行うメリットは、損失を限定できることにあります。損切りには各個人がトレードを行う上での自己ルールのようなものを厳守できるかどうかが肝心ですが、基本的に1回のポジションを数秒から数分で手仕舞いするので、損失が拡大することを防ぐことができると言われています。また、短い時間軸を参考に取引を行い、わずかな値動きで手仕舞いするので、金融や経済のファクターにあまり影響を受けないと考えられています。よって、ファンダメンタルズなどの金融や経済の知識をあまり必要としない点もスキャルピングの特徴で、こういった動向を分析することが不得意な人にとっては、メリットになるでしょう。

スキャルピングのデメリット

スキャルピングでは、薄利を積み重ねることによる取引回数の増加が、取引手数料を積み上げてしまう結果を生みます。この点は注意する必要があるでしょう。また、ボラティリティが小さいと、値動きを取る機会が減少してしまいます。スキャルピングを行うならば、ボラティリティが大きくなる日本のマーケットが開く時間や、ニューヨークやヨーロッパのマーケットが開く時間に合わせることが必要と言われています。さらに、短い時間で投資判断を下し、尚且つ長時間行うので、投資判断における高い瞬発力と持続的な集中力が求められます。よって、長時間取引を行うことに慣れていないと、トレードでの疲労を避けることができません。

デイトレードとは

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デイトレトレードとは、一日の相場の動向に合わせて取引を行う売買手法のことです。デイとは「日」なので、ポジションを翌日に持ち越しさないことが一般的です。つまり、その日の内に手仕舞いしてしまい、1日1日新しいスタートをするというイメージです。スキャルピンは数秒から数分でポジションを手仕舞いしますが、デイトレはスキャルピングよりも長い時間ポジションを持つことになります。

デイトレードを行うメリット

デイトレードを行うメリットは、スキャルピングと同様に損失を限定できる点です。ポジションをその日の内に手仕舞いしてしまうので、翌日以降に発生していたかもしれない損失に区切りをつけることができます。また、寝ている間やトレード時間外に自身のポジションが気にならないので、精神的な疲労を抑えることできます。さらに、資金効率が非常に良いと考えられています。資金に関しても、スキャルピングでは、薄利を積み重ねたり、高いレバレッジをかける場合が多いので、手数料の面やロスカットを考慮すると、ある程度の資金力を必要としますが、デイトレードは少額からでも始められると言えるでしょう。

デイトレードでのデメリット

デイトレードでは、1日の動向をある程度分析し、予想を立ててディーリングに臨みます。値動きというものは、下がり続けることや上がり続けることはありません。よって、戻り売りや押し目買いが起こるのが相場です。つまり、仮に、1日の流れの予想が的中していたとしても、タイミングによっては、損失になる可能性が発生するとうことです。また、デイトレードを少額で行う人の良くある特徴で、儲けへの欲でポジションを持っていないと不安になり、不用意にポジションを保有してしまう傾向があります。「待つこともトレーダーの仕事」と言われるほど、タイミングをじっくりと待つことはトレードを行う上で重要なことです。個人一人が焦ったところで、相場の動向は変化しません。よって、その日に自身が適切と判断したポジションが見つからなかった場合、1回も取引せずに終えることも当然考えられます。不安に狩られてポジションを持つのではなく、冷静な判断が必要でしょう。

スキャルピングとデイトレはどちらが良いのか

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これまでまとめてきたように、スキャルピングとデイトレード共に、メリットとデメリットがあります。さらに、そのトレード手法が個人の力量的に向いているのか、ライフスタイルに合っているのかも重要です。よって、まずは、トレードに割ける時間、資金量、トレード経験などを整理することが必要でしょう。

時間と資金に余裕があり、トレードに慣れているならスキャルピングもあり

スキャルピングは、基本的に長時間勝負です。よって、トレードやチャートを見ることに慣れていない初心者には難しいかもしれません。また、取引回数が多く、一回あたりの取引は薄利なので、ある程度の資金量も必要です。逆に、瞬時の判断力に長けている人や、ファンダメンタルズに依存しない人には向いているかもしれません。

初心者やトレードに慣れていないのならばデイトレも1つの選択肢

投資を始める予定の人で、専業で行う人は少ないでしょう。基本的に副業感覚でトレードに挑むと損失を被ることは明らかでしょう。よって、デイトレードもスキャルピングも基本的に、ある程度の時間的余裕が必須です。そのうえで、トレードに慣れていない人や、少額の資金ならばデイトレードも1つの選択肢になるでしょう。デイトレードでは、ある程度の大局を意識することが必要なので、テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズも重要なファクターになります。この点から、まずはデイトレードから初めてみることで、金融リテラシーの向上が見込める可能性があります。

優位性ではなく個人に合わせた取引手法の選択

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スキャルピングとデイトレードは、一長一短です。また、スキャルピングやデイトレードがトレードの全てではなく、トレーダーの数だけ取引スタイルがあります。いずれにしても、相場というフィールドにはアマチュアもプロも関係なく、値動きの結果が反映されるチャートだけが唯一の結果です。つまり、個人的な算段で利益を積み上げることは難しく、「スキャルピングならば勝てる」や「初心者はデイトレをすべき」などの、文言を鵜呑みにするのはあまりに危険すぎるでしょう。よって、実践の場での向き不向きを体験として見極めることや個人の状況を吟味した上で、時間と資金に余裕があり、トレードに慣れているならスキャルピングを行ってみたり、初心者やトレードに慣れていないのならばデイトレードを行ってみたりするなど、各自に合わせたトレード手法の選択が望ましいでしょう。