株式投資において、チャートを複数表示する事の有効性とは?

株式投資

株式投資では色んな情報を参考にされるとは思いますが、まずチャートを見るという方が多いのではないでしょうか。その時にチャートが右肩あがりであるなら買い目線で、下落基調であるなら投資対象から除外するといった判断をされるという方もいると思います。

チャートだけで判断するのは危険ですが、判断材料の一つとして複数チャートを見るという視点について解説したいと思います。短期投資にせよ、中長期投資にせよチャートを見比べる事で、投資機会は大いにひろがります。

チャートを複数表示するとわかってくること

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例えば、銀行株の大手4行のチャートを複数表示してみます。同じ銀行株なので、大体は同じような動きをしている事が多いでしょう。ですが、チャートが似ていると言っても、一番時価総額のある三菱UFJ銀行の取引が活発なのは言うまでもないですし、最近は銀行も独自の経営を始めていたりしていて、異なる値動きをしている事もよくあります。

次に違う業種同士のチャートだとどうでしょうか。

トヨタ自動車と三菱UFJ銀行を比べるとチャートは違っています。
それは業務も財政状況も、業績も違うので当然の事です。

チャートの動きを比較する投資法として出遅れ株投資がある!

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例えば景気が回復し小売店の売り上げが伸びるとします。そして、業績が発表されると、他の小売店の株価が上がる事が多いです。

そのことから、例えば時価総額が一番大きい小売店の株価が動けば、それに追随するように他の小売店の株価が上がったりします。つまり、同業種間でチャートを比較する事によって、出遅れている株をみつけ、そして他の人より先に、その株に投資する事も可能です。

出遅れ株はそう簡単に見つからないと思う方多いと思いますが、ツールを使う事で、見つけられる事もあります。証券会社の比較チャート機能を使う事や、値動きが似ている銘柄を見つけるツールなどを使うなどして、日ごろからお気に入りの業界の株価を定期的にチェックしたりしてみましょう。たとえば、「チャートフォリオ」という物などがあります。チャートフォリオでいろいろな業種を見る事で、出遅れている銘柄がみつかる場合もあります。

チャートを比較する方法「うねり取り」

うねり取りとは、銘柄を固定して株価の大きな波を捉えるという手法です。例えば大手商社株を何社か候補に決めて、株価を記録して、その大きな株の変化を捉えるというのがあります。

うねり取りは1社だけでできる事もないですが、多くの場合は似たような値動きを比較しながら投資する技法です。チャートを比較する理由というのは、分散投資という意味もありますし、その似たような値動きをする銘柄群の株価の波動を捉えるというのもあるでしょう。そして、先程の項でも述べた通り、銘柄群の中で出遅れている株に投資するというのもあるでしょう。

チャートを比較する方法のもう一つの方法「サヤ取り投資」

サヤ取りは、2つの銘柄の株価の差が収縮を投資機会として捉えるものです。例えば、大手百貨店の株を二つ選び、一方には買いで、そしてもう一方には空売りで投資するというものです。

この投資法もチャートを比較するという意味ではトレーニングになりますし、有効性のある組み合わせを見つけ出す事もできます。また、サヤ取りは基本的に両建ですので、暴落局面にも耐えうることもできます。片方が買いでもう片方が売りなので、相場全体が暴落してもどちらかは売りで入っているので、利益になっているケースが高いためです。

あと、同業種だけでサヤ取りをするのではなくて、異業種間でのサヤ取りもあり、これは一般的には高度な手法ですし、努力が必要になるでしょう。

まとめ

チャートは過去の値動きを記録しているに過ぎないですが、少なくともこれまでの値動き記録としては見ることができますし、需給の状態を見極める参考にもなります。その時、一つの株式だけをみるではなくて、日経平均をみたり関連株をみたり外国市場をみてみたり、複数の銘柄の値動きに関連して動くものとして見てみるのも面白いです。

相場は生き物を言われますが、株価は上下しながら、まるで呼吸するように動いています。ぜひ、チャートを複数表示させることによって、日ごろから値動きのクセを見つけてみてはいかがでしょうか。