少額で投資できる銘柄選びのコツと楽しみ方

株式投資

株式投資をするうえで、配当金や株主優待をもらうことは投資家の楽しみのひとつです。特に配当金についてはある程度まとまった額をもらうことで配当金による生活も夢ではありません。

しかし、配当金を沢山もらうためにはそれなりの資金も必要になります。そのためには自分の資産を積極的に増やしていかなければなりません。資産を増やすには「複利」の力を活用して積極的に資産を増やしていくことも一つの手法として考えられています。資産を増やしていくことで更に配当金などが多くもらえるようになり、いずれは配当金で生活ができるまでの水準に辿り着けます。

そのためには配当金や複利の運用について十分な理解と知識の向上を行い、しっかりとしたポートフォリオの構築をしていかなければいけません。相対性理論を発見した天才物理学者アインシュタインも、複利のことを「人類最大の発見」と言ったとの説もあり、複利について知っているか知らないかで将来の資産形成にも大きく影響するほど、複利の概念は重要です。

本記事では複利の概念を正しく理解し、複利の効果を活かし配当金で生活ができるポートフォリオの構築について考えていきます。

配当金もいろいろ

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配当金生活を目指すには長期投資に徹する必要があります。国内外の、株、投資信託、債権、REITなどからの配当、分配金をバランスよくポートフォリオに組み込んでいかなければなりません。

その中でも人気の高配当株において、インカムゲイン投資の対象としては不適格な銘柄も多くあります。また、外国関連の商品では外国税のコストや為替リスクも考えて投資する必要があります。ETFに投資する場合には信託報酬が高いものもあるので目先の分配金率などに惑わせられるので注意が必要です。

こうして色々比べてみても分かるように配当金にも様々な種類があり、どれも一長一短あることがわかります。また、配当金生活を目指すには安定した配当が見込める商品に投資することが重要です。

複利では運用で得た配当を再び投資するため、安定した配当が見込める商品に投資しなければなりません。高い配当が見込める商品に投資することも大切ですが、いくら配当が高くても1年だけしか配当が出ないようでは意味がありません。目先の配当利回りにこだわるのではなく、長期的に継続して配当が得られる商品を選んでいく必要があります。

ポートフォリオ

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配当金を安定的にもらい、最終的にはそのお金で生活ができるまでの道のりは非常に険しいものです。しかし、しっかりと知識を習得して自分なりのポートフォリオを構築していくことで何れは配当金生活ができるようになると思います。

ポートフォリオははじめから完成形を構築するのは非常に難しいです。失敗の繰り返しと複利の運用で最強のポートフォリオを構築していかなければなりません。また、ポートフォリオを構築する際、資産を減らさない運用に心がけなければなりません。配当金の減配リスクについてもポートフォリオ構築の際に念頭に入れておく必要があります。そのような投資先を避けるためには成長している市場に投資する、ストックビジネスに投資する、不景気で業績が落ち込まない銘柄に投資する、利益率の高いビジネスに投資するなども参考にして投資先を決めていく必要があります。

自己資産1,000万円程度を30銘柄程度でポートフォリオを構築したとします。配当利回りを3%で計算すると年間の配当金が30万円になります。その30万円を生活費に充てるのではなく新たに1社分の株式を追加することで更に配当金が増えていきます。配当の再投資とは、時間と配当の力を利用して資産を増やす方法です。配当の再投資がどれだけ素晴らしいのか、配当の力がどの程度かを理解するためには単利と複利の違いを分かったうえでポートフォリオを構築していかなければなりません。

配当金生活の考え方

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単利、複利とは何か、資産運用において単利と複利でどの程度の差が生まれるかを理解して配当金生活に挑まなければなりません。

【単利】

預けた元本のみに利息が付きます。元本100万円を年利10%で運用した場合、以下のようになり、利息は毎年10万円となります。

1年目の利息:元本100万円×10%=10万円
2年目の利息:元本100万円×10%=10万円

【複利】

預けた元本+利息に利息が付きます。複利とは利息の計算方法のひとつで、運用で得た利息を元本に加え、それを新たな元本として再び投資し、利息を計算する方法のことをいいます。運用で得た利息を再び投資することで利息が利息を生み、まさに雪だるま式に資産を増やすことができます。

1年目の利息:元本100万円×10%=10万円
2年目の利息:元本110万円×10%=11万円

複利の場合は1年後の利益10万円にも10%の利息が付くので1万円多くなります。複利という言葉は知っていても、実際に株式投資で複利の力を活かした運用方法を知っている人は多くありません。

また、複利の運用も良いことばかりではなく、当然リスクもあります。大切な資産を減らさないためにも、以下の点に注意しましょう。

複利の最大のリスクは、単利に比べてマイナスリターンに弱いことです。単利の運用では配当が再投資されることがなく、利益として手元に残りますが、複利の運用では配当も再投資されるため資産の大部分がリスクにさらされており、運用成績がマイナスになった場合に大きな損失を出してしまうことがあります。複利は、運用資金を雪だるま式に増やすことができる半面、運用成績がマイナスとなった場合に加速度的に損失が増えてしまう可能性も考慮しておかなければなりません。

配当金生活に向いている商品

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配当金生活を目指すためには複利の運用に向いている商品に投資をすることを考えなければなりません。複利の運用には、値動きの激しい商品よりも継続的に配当を出して長期で保有できる商品が向いています。

電気やガス、鉄道などのディフェンシブ株は、業績が安定しており配当利回りも良いため、複利の運用に適しています。また、毎月一定の金額で株式を購入する「るいとう」も、月々一万円という少額から始められ、配当金が投資元本に組み込まれるため、複利の運用に向いています。

配当生活を目指すには長期的な投資になるため、株式投資においては初めから無理をせず少額投資から始めてみるのが良いと考えられています。投資信託も、個別銘柄を買うよりも分散投資しやすく長期保有しやすいことから、複利の運用に向いています。ただし毎月分配型の投資信託は、毎月の配当に税金がかかり、その分再投資に回す資金が少なくなり複利効果が薄くなってしまうため、複利の運用には不向きと考えられています。

まとめ

配当金生活を目指すには長期投資に徹しなければなりません。投資元本が大きくなるほど複利による効果は大きく、複利効果を最大限生かすことになります。複利の効果はすぐに実感できるものではなく、時間をかけて時間を味方につけることで発揮されます。

長期投資するためには、できるだけ早く投資を始めるにこしたことはありません。初心者は「まとまった資金がないと投資を始めることができない」と考えがちですが、投資を開始する時期が遅くなると複利の運用で得られる金額が少なくなるため、たとえ少額でも早くから投資する方が有利と考えられています。