今こそ優待株は10月配当銘柄をねらえ!

株式投資

毎年、年度末の配当や優待に注目している投資家は多い事と思います。しかし、配当や優待のある株を買っても、うまく売り抜けられるでしょうか?配当や優待以上の値下がり損をこうむるかもしれません。本記事では配当、優待、株価上昇の3つの利益を得るのに有利な、10月配当銘柄を紹介します。

10月の優待株を安く買うチャンスはいつ?

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10月は株主優待を実施している銘柄が少ないです。2018年実績ベースで30銘柄弱しかありません。しかし、配当や優待で話題になりにくい10月だからこそのメリットがあります。それは、利回りが高いということです。10月決算の企業に有名企業が少ないこともあり、元々割安放置となっている銘柄が多くあります。だからこそ、それぞれの企業は優待で投資家の興味を引こうとします。さらに、配当権利落ち日が近づくと、株価が上がりやすい傾向もあります。なぜなら、時価総額が比較的小さいうえ、配当取りの資金が集中しやすいためです。

ではなぜ春先のこの時期に、10月の優待株の話をするのか?疑問に思われるでしょう。ここがこの記事で最も重要な要素なのですが、配当狙い銘柄はだいたい6か月前に狙うと儲かる傾向があるからです。例として2018年に配当+株主優待利回りが5%を超えていたロングライフホールディング(4355)のチャートで解説します。

チャートを3年分掲載します。6か月前つまり3,4月の株価を見てください。2016年から2018年まで株価は不規則に上下しているように見えます。しかしよく見ると、3年とも3月の株価が10月末の株価よりも安くなっていることがわかります。つまり、6か月前に株を購入しておけば、この3年間は損することなく株主優待を手に入れることができたということになります。

この傾向は他の銘柄、他の配当月でも高確率で当てはまります。もちろん、今年の10月末の株価が100%春先より高くなるとは言えませんが、株式投資の基本である過去検証でこれだけの成績が見込めるなら、試す価値があるでしょう。


ロングライフホールディング(4355)の日足3年チャート

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10月の優待株は少ないが・・・

上記の解説で優待株を配当権利落ち日の6か月前に狙うメリットは、ご理解いただけたと思います。では、問題の10月に配当権利落ち日を迎える銘柄は、どれくらいあるのでしょうか?

先ほど触れたように、2018年の実績ベースで調べると、10月に株主優待を実施している銘柄は30銘柄程度です。この優待株の数は、4月と並んで1年でもっとも少ない月に該当します。しかし、低位・割安な銘柄が多くあるので、優待と配当、そして株価の値上がり益の3つ得を狙える、優良銘柄と言えます。

例えば、配当+株主優待利回りが5%を超えるロングライフホールディング(4355)、同じく4%を超える日本ビューホテル(6097)、グッドコムアセット(3475)など、株主優待の内容はもちろん配当+株主優待利回りでもお得な注目銘柄がしっかりあるのです。

ここで、一つ注意することがあります。6か月前に優待目的で株式を仕込むのは良いのですが、ごくまれに優待が変更されることがあります。6か月の間に景気が変わったり、せっかく選んだ優待銘柄の業績不振で優待を中止したりすることも、珍しくありません。

こういった計算外の事態に巻き込まれないために、1点チェックポイントを紹介します。それは、配当と優待の利回りが8%を超える銘柄は避ける、ということです。飲食系の小売業ではまれに8%を超える配当・優待利回りを提示している銘柄もありますが、直前で変更される可能性が高いです。元々の一般論として、配当が8%を超える銘柄は問題を抱えている可能性が高いので、欲張らずに高すぎる利回りの銘柄は避けましょう。


10月優待株の実績を紹介

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これまでご紹介したように、10月の優待株を春先に買うには、ある程度のリスクが付きまといます。これらを踏まえたうえで、2018年10月の優待銘柄でお勧めの銘柄を3つほど紹介します。確かに優待が変更される恐れはありますが、今年の10月に欲しい優待を見つける参考になると思います。

8079 正栄食品工業

同社は老舗の食品専門商社です。株主優待品は自社製品や、通販カタログ商品の50%割引券となっています。2017年12月に株主優待を拡充し、100株でも年2回の優待がもらえるようになりました。優待の自社製品は、ナッツやチョコなど菓子類の詰め合わせで、ボリューム感のある箱に詰まって届くため、主婦を中心とする一般消費者に人気の優待です。

9603 エイチ・アイ・エス

旅行ツアーで有名な「H.I.S」です。同社は4月末と10月末の年2回、優待があります。優待は旅行の割引券です。保有株式数によって割引券の割り当てが変わるので、よく確認して投資資金を割り振りましょう。

1873 日本ハウスホールディングス

2018年に優待内容を変更した銘柄です。理由は、それまで優待でビールを送っていましたが、そのビール事業から撤退したためです。代わりに同社子会社の日本ハウスホテル&リゾートのカレーギフトが優待になりました。

まとめ

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3月末の配当権利落ち日を控え、多くの人が見落としている10月配当の優待株についてご紹介しました。株式投資の鉄則である、人と違う行動によって配当、優待、株価上昇の3つの利益を獲得するこの方法を、一度検討してみてください。