株式市場で頻繁に発生するナイアガラ?資産を減らさない「3つの心構え」

株式投資

これまでナイアガラに巻き込まれたことはあるでしょうか。投資初心者は何のことかわからないかもしれません。しかしナイアガラは、投資を続けていれば必ず遭遇する市場の洗礼とも言えます。このナイアガラを解説し、勝てるトレーダーの対応の仕方も紹介します。

株式トレードのナイアガラとは狼狽売りの急落の事です

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株式トレード、特に短期売買をしている方が一度は聞いたことがある用語にナイアガラ(ガラ、ガラった、などともいう)があります。これは株価が急激な下落をすることを指します。 

象徴的なチャートを一つ紹介します。これは(3667)enishの5分足チャート(上)です。9:10を過ぎた後に巨大な陰線が発生していることがわかります。1,220円ほどだった株価がわずか5分も立たずに、一気に866円まで下げました。日足チャート(下)を見ると8月から順調に株価が上昇し出来高も増えていたことがわかります。しかし、この5分で8月からの上昇分の6割が消滅したことになります。

(3667)enishの5分足チャート.png

(3667)enishの日足チャート.png

これがナイアガラと呼ばれる、狼狽売りの一例です。8月から順調に含み益を増やしていたホルダーはわずか5分で利益の大部分をなくし、大きなショックを受けたことでしょう。株式市場では個別銘柄、指数、ETFにかかわらず、このような仕掛け的な売りが度々起こります。原因はいろいろありますが、代表的な2つを紹介します。 

一つは悪材料による現物の投げ売りです。決算が悪い、事故や不正に関するIRが出るなどして、大口の投資家が見切り売りを仕掛けるパターンです。この場合、我先に価値の目減りした株式を投げ売るので、信用需給なども無視して一本調子で下げます。

もう一つは、短期トレーダーの仕掛け売りです。先ほど紹介した(3667)enishもこちらに該当します。新作の期待や噂で短期トレーダーが次々に参入し株価が上がると、利益確定のタイミングはチキンレース化します。そこに大口の仕掛け売りが入ると、短期トレーダーの設定した値幅の小さい損切を大量に巻き込んで株価が下落します。この場合、需給が改善すると株価が戻すこともあります。(3667)enishの場合も、30分の出来高空白期間に大量の買いが入り、一度は株価が戻しました。しかし、一回損切させられたトレーダーは資産が減少するため、買いについて行けません。結果としてジリ下げになっています。

このように、株式市場では様々な理由でナイアガラと呼ばれる株価の急落が起こります。

ナイアガラに対する心構えとは?

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ナイアガラについて、ある程度理解していただけたと思います。ではナイアガラに巻き込まれて資産を減らさないようにするにはどうしたらよいでしょう。基本的な心構えを紹介します。

一つ目は、短期急騰銘柄には手を出さないことです。例えば(3667)enishを含むゲーム株では、ナイアガラが頻繁に起こります。特に小型株が急騰したときは、高確率で起こると思っていいでしょう。株を購入するタイミング次第では含み益が減るだけで済みますが、それでも精神的な苦痛は伴います。ナイアガラに巻き込まれて、関係ないポジションにまで影響が出てしまっては、資産が思うように増えないでしょう。触らないに越したことはないのです。

二つ目は、現物保有銘柄でも、つねにストップロス注文を入れておくことです。あなたが堅実な投資家で株価の急変動が起こりにくい銘柄を保有していても、数年に1回はナイアガラが起こります。このとき、現物株でも弱気になって手放してしまうようでは、資産を形成できません。こまめに株価をチェックし、常にストップロス注文を調整しておくことが、最も賢い対応と言えます。

三つ目は、株価が安い時にしか買わないことです。これはナイアガラに巻き込まれても、含み損にならないための方策です。これ以上下がらないだろうという安値で購入しておけば、ナイアガラに巻き込まれても、損はしないで済みます。

以上3つの心構えを紹介しましたが、それでもナイアガラに巻き込まれる可能性をゼロにすることができないことは、覚えておきましょう。

ナイアガラの後は美味しいリバウンドが待っている!?

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投資家、トレーダーのいずれも巻き込まれる可能性があるナイアガラですが、悪い事ばかりではありません。なぜなら、ナイアガラのあとは大きくリバウンドすることが多いからです。(3667)enishの5分足チャートでも、一度は8割以上戻っていることがわかります。ほかの場合でも、極端な株価下落の後は、一時的な株価の上昇が高い確率で起こります。

このリバウンドを取るには、いつでも注文を出せる環境を作っておくことが重要です。なかには2,3日かけて株価が戻す場合もあります。この場合、兼業投資家も翌日の注文で取れる場合があります。多くの億トレと言われるトレーダーの中には、このナイアガラのリバウンド取りを得意とする人もいます。

受け身で損失回避を考えるのではなく、短期で大きな利益を得る絶好のチャンスという視点も忘れずに持っておきましょう。

まとめ

ナイアガラについて、その意味からトレードチャンスまで解説しました。多くの投資家やトレーダーはナイアガラを恐れ、巻き込まれないように対策を考えようとします。しかし株式市場で大きな利益を上げる少数のトレーダーになるためには、このような株価の急変をチャンスに変える視点も、しっかり持っておきましょう。